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ロードバイクのフレーム選び『ホリゾンタル』と『スローピング』について

      2016/10/18

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スポーツ用の自転車の話をしていて『ホリゾンタル』、『スローピング』という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

しかし、いったいどういう意味なのかわからない人もいると思います。

ということで『ホリゾンタル』『スローピング』についてと、それぞれのメリット・デメリットについて紹介していきたいと思います。

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⒈『ホリゾンタル』『スローピング』とは

 

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この『ホリゾンタル』『スローピング』というのはロードバイクなどスポーツ自転車のフレームの形のことです。

これらの違いはフレームにおけるトップチューブの見かけにあります。ホリゾンタルフレームは地面に対してトップチューブが水平であるのに対して、スローピングフレームは後方にいくにつれて、やや下がっていく構造を取っています。

しかし、なぜフレームの形に違いがあるのでしょうか。これからはホリゾンタルフレームとスローピングフレームのメリット・デメリットについて述べていきたいと思います。

 

 

⒉ホリゾンタルフレーム

⒉1メリット①『振動吸収性に優れている』

ホリゾンタルフレームはスローピングフレームに比べトップチューブの長さが構造上大きくなります。それによって、フレームが地面から伝わってくる振動を吸収しやすくなります。つまり、振動吸収性が優れているのです。

振動吸収性が高いことでロングライドなどの長時間自転車に乗っている時に体の疲労を軽減することができます。

 

⒉2メリット②『昔ながらの見た目がかっこいい』

最近ではスローピングフレームの方が多く見かけられますが、昔はスポーツ自転車のフレームはホリゾンタルフレームが一般的な形でした。マウンテンバイクもホリゾンタルフレームを採用していたほどで、深く馴染みのある形だったのです。

ですので古きを重視するサイクリストは特にホリゾンタルフレームを好む傾向があります。また、好みの問題にはなりますが、私もホリゾンタルフレームはかっこいいと思います。(愛車はスローピングフレームですが)

ちなみに、シクロクロスにおいては自転車を肩にかけて担ぐことが多いためホリゾンタルフレームが今だにほとんどのバイクで採用されています。フレームが大きくなる傾向があるホリゾンタルフレームは肩で担いだ時に、フレームのダウンチューブなど部位が邪魔になりづらいからです。

 

⒉3メリット③『ボトルの自由度が高い』

特にロードバイクなどの長距離を走行する自転車にとっては定期的な水分補給は欠かせません。ということでこのような自転車の場合フレームに水分が入ったボトルを装備することができるようにボトルゲージを装着可能となっていて、そのボトルゲージにボトルをはめ込みます。

しかし、フレームの大きさが小さいと長いボトルを装着した時にトップチューブが邪魔になってしまい、ボトルの出し入れがしにくいまたは、最悪の場合そもそもボトルが入らないこともあります。

それに対してホリゾンタルフレームはフレーム内辺の空間が大きいため、長いボトルも難なく装着可能です。

 

⒉4デメリット①『重い』

ホリゾンタルフレームは同サイズのスローピングフレームに比べ、フレームの大きさが大きくなってしまうためどうしても重量が重く、軽量化しにくくなってしまいます。

 

⒉5デメリット②『空力性能が低い』

先ほどにも述べた通り、ホリゾンタルフレームはフレームの大きさがスローピングフレームより大きくなります。これによってトップチューブが長くなるのと同時に、シートチューブの長さも長くなってしまうため、その分空気抵抗が生じてしまいます。

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⒉6デメリット③『剛性が低い』

自転車において乗っている人の漕ぐ力を前に進む力に変換するときに、フレームの剛性が低いとフレームに力を吸収されてしまって、効率の良いエネルギー伝達を行えなくなってしまいます。

ホリゾンタルフレームは振動吸収性が比較的高いというメリットの反面、剛性が低いというデメリットを持っているのです。

 

⒉7デメリット④『サイズの自由度が低い』

ホリゾンタルフレームは名前の通りトップチューブが地面に対して水平になっています。そのためシートを一番低いところに設定してもスローピングに比べ高くなってしまいます。

そのため、スローピングではシートの高さを変えれば乗れるようなサイズでもホリゾンタルだと乗れない可能性が出てくるのです。また、これにより企業側もフレームのサイズを細かく設定して販売しないといけないためコストがかかってしまいます。

 

 

⒊ スローピングフレーム

⒊1 メリット①『剛性が高い』

スローピングフレームはトップチューブの後方をやや下がっていっているため、その分ホリゾンタルフレームよりもフレーム全体が小さくなります。

同じ材質であって、フレームの太さが同じであれば、フレーム全体の大きさが小さい方がフレームの歪みが小さくなるため剛性が上がります。

剛性が上がることによってフレームによる力の吸収が小さくなるため効率のよいパワー伝導を可能とします。

 

⒊2 メリット②『サイズの自由度が高い』

スローピングフレームのトップチューブの後方が下がっているおかげで、シートの上げ下げができる幅が広がります。したがって、一つのサイズに対しての適性身長の幅が広がるのです。

また、シートポストが長く出るため足が長く見えるというちょっと嬉しい効果があります。

 

⒊3 メリット③『軽い』

フレーム全体の大きさがホリゾンタルフレームと比較すると小さくなるため、必要な材料が少なくそれに応じて重量も軽くなります。

また、必要な材料が少なくなるということは、販売する側の企業にとっても有益になります。

 

⒊4 メリット④『跨ぎやすい』

ロードバイクに乗る際にロードバイクに跨るとき、トップチューブが足にひかかって危ない思いをしたことがある人は少なくないはずです。特に初心者のうちは転ばないように要注意です。

スローピングフレームはトップチューブの高さが低くなるため、跨るときに足が引っかかりにくくなります。

 

⒊5 デメリット①『衝撃吸収性が乏しい』

やはり剛性が高くなるとその代償として衝撃吸収性が下がるのは仕方のないことです。ロングライドを多くする人はホリゾンタルフレームの方がいい可能性があります。(好みの問題が一番大きい)

しかし、スピードを求めるのならスローピングフレームの方が勝るでしょう。瞬発性を求められるようなロードレースでは、新しく登場してきたスローピングフレームを使うことに軍配が上がりそうです。

 

⒊6 デメリット②『ボトルの自由度が低くなる』

スローピングフレームはフレームの大きさが小さくなりますから、フレーム内辺の空間も小さくなります。ボトルはこの空間に設置するので大きなボトルだと入らない可能性が生じてしまいます。

600mlボトルならフレームサイズを気にする必要はあまりありませんが、750mlボトルを設置する際には注意が必要です。フレームサイズがSサイズ以下になると750mlボトルが入らないor出し入れがしにくいということがあるかもしれないので、ボトルを購入するときには実際に設置できるのかを確認しましょう。

 

⒋ 結局、どちらがいいのか

ホリゾンタルフレーム、スローピングフレームのどちらがいいのかについてですが実際のところこれらのフレームに優劣はないと思います。ホリゾンタルがかっこいいと思う人もいればその逆もいるわけで好みの問題が大きいと思います。

ただ、企業側からするとスローピングフレームを普及させた方がコスト面で助かるため、スローピングフレームのラインナップが多いです。

純粋な性能面ではスローピングの方がいいのかもしれませんが、ロードバイクの楽しみは性能による速さだけではありませんので。

 

⒌ 最後に

ホリゾンタル、スローピングのどちらを選んだとしても、プロでもない限り速さの違いは誤差に等しいくらいです。それよりも自分がかっこいいと思ったフレームを使っているロードバイクに乗った方がプラシーボ効果もあり速くなると思われます。

結局は、自分が好きな方を選べということです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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