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あなたはどのタイプ?ロードレーサーの脚質

      2016/10/30

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最近では弱虫ペダルがブームになったため、オールラウンダーやスプリンター、クライマーといったロードレーサーの脚質についてご存知の方は多いかと思います。

しかし、脚質のタイプは他にも存在しています。

今回は、各脚質の特徴について紹介していきたいと思います。あなたの脚質はどのタイプでしょうか?

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⒈スプリンター

爆発的な瞬発力とパワーによって、短期間高速巡行を行う。基本的に体重が重い選手が多いため登りが苦手な傾向がある。また、瞬発的なパワー型であるため基本的にはレース中チームの仲間に引いてもらい、ゴール前になると一気にとび出す。最高速度においては80km/hほどを出すことができる選手もいる。

 

⒈1 能力値

平地    :★★★★☆

登坂    :★☆☆☆☆

持久力:★☆☆☆☆

瞬発力:★★★★★

 

⒈2 スプリンターになるには

スプリンターになるには速筋が鍵です。速筋は白身魚の筋肉と同じで瞬発的に大きな力を出すことができます。例えば、ヒラメ。彼らは自分の食料となる獲物に食らいつくために普段はじっと砂地のところに隠れていますが、瞬間的な高出力の筋力素早い動きをします。

日本人は体の筋肉構成で速筋の割合が多い人は少ないため、スプリンターになるには生まれ持った才能が必要になると思われます。また、高身長の人の方が多くの筋肉を所持できるためスプリンターに向いています。

一方、速筋は嫌気呼吸によってエネルギーを生み出しているため、筋肉に乳酸がたまってしまいます。乳酸は筋肉を動かすのに必要な物質ですが、それと同時に疲労物質でもあるため長期的なエネルギーを出力するのが困難になります。したがってスプリンターは基本的に持久力に乏しい人が多いです。

しかし、ロードレース中自分の出番が来るまでは仲間の後ろについて待機していなければなりません。つまり、山岳ステージにおいても仲間についていけるだけの持久力がないと意味がないので、速筋だけ鍛えるのはNG。

また位置どりが重要になってくるため、適切なタイミングを計る洞察力や判断力とバイクコントロール力が必要となります。

速筋は高負荷、短時間のトレーニングによってつけることができます。練習としては固定ローラー台が向いています。

 

⒈3 スプリンターとして有名な現役選手

トル・フースホフト(ノルウェー) 
トム・ボーネン(ベルギー) 
ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア)
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)
アンドレ・グライペル(ドイツ)
ペーター・サガン(スロバキア)
ヘルト・ステーフマンス(ベルギー)
タイラー・ファラー(アメリカ)
ゲラルド・チオレック(ドイツ)
マシュー・ゴス(オーストラリア)
マーク・レンショー(オーストラリア)
エドヴァルド・ボアソン・ハーゲン(ノルウェー)
マルセル・キッテル(ドイツ)

 

 

 

⒉クロノマン(TTスペシャリスト)

クロノマンはスプリンターと少しだけ性質の違うタイプで長時間の高速巡行が可能である。瞬発面ではスプリンターに劣るが、巡航面ではクロノマンに軍配があがる。また、単独走行を得意とするため空気抵抗に打ち勝つ力が必要である。しかし、スプリンターと同じく速筋が発達した体を持っているため、山岳や細かいアップダウンが多数存在するコースは弱い傾向にある。チーム戦においてもアシストとしての働きを見せてくれる。

 

⒉1 能力値

平地 :★★★★★

登坂 :★☆☆☆☆

持久力:★★★★☆

瞬発力:★★★☆☆

 

⒉2 クロノマンになるためには

クロノマンになるためには単独で高速巡航できなければなりません。しかし高速で巡航するためには速筋の力だけでは持久力に乏しいため、他の筋肉が必要です。そこでもう一方の速筋とは逆の性質を持つ遅筋がが出てくるのですが、これはパワーが出ないので単独走行をするだけの高エネルギーを供給できません。では、どのような筋肉が必要となってくるのか?

それは、ピンク筋という速筋と遅筋の中間体の筋肉です。この筋肉は一般的なアスリートの人たちに多く見られる筋肉で速筋と遅筋の中間の性質を持っています。したがって、ある程度のパワーで持久力を維持することができるためクロノマンになるためにはこの筋肉を多くつけることが必須条件になります。

ピンク筋(中間筋)をつけるためには、20~30回耐えられるような負荷でトレーニングを行う必要があります。速筋は8~12回ぎりぎり耐えられる負荷でトレーニングを行うのがベストとされていますがピンク筋をつけるためには歯をくいしばるような高負荷は必要ないようです。

 

⒉3 クロノマンとして有名な現役選手

デヴィッド・ザブリスキー
グスタヴ・ラルソン
デヴィッド・ミラーリス
ブラッドリー・ウィギンス
セルゲイ・ゴンチャール
マイケル・ロジャース
ファビアン・カンチェラーラ
ベルト・グラプシュ
トニー・マルティン

 

 

⒊クライマー

山岳ステージにおける登坂のスペシャリスト。高速巡航能力や瞬発力は低いが持久力に特化している。また、体重が軽い選手が比較的多いため、重力に逆らった運動(激坂)を軽快にこなすことができる。

 

⒊1 能力値

平地 :★☆☆☆☆

登坂 :★★★★★

持久力:★★★★★

瞬発力:★☆☆☆☆

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⒊2 クライマーになるには

クライマーにおいて重要になってくる筋肉は遅筋で、重量が大きい速筋をつけてしまうと登坂で非常に不利になってしまいます。ですから、遅筋のみをつけるトレーニングをする必要があります。遅筋は魚でいうマグロの筋肉と同じで毛細血管が発達しているため筋肉の呼吸を行うことができ、長時間動かし続けることができます(そもそもマグロは泳いでないと窒息してしまいます)。

遅筋をつけるためには低負荷で何回も行えるトレーニングを長時間にわたってするのがベストです。また、最近の選手はLSDトレーニングというトレーニング法を行っています。LSDトレーニングについてはこちらを参照。

効率良く持久力を向上させたいのなら『LSDトレー二ング』をするべき

また、体重増加をさせないために上半身の筋肉を鍛えすぎてしまうのは禁物です。

 

⒊3 クライマーとして有名な現役選手

フランク・シュレク
アンディ・シュレク
ダミアーノ・クネゴ
ミカエル・ラスムッセン 
フランコ・ペッリツォッティ 
ダヴィ・モンクティエ
ホアキン・ロドリゲス
ピエール・ロラン
ナイロ・キンタナ

 

 

⒋オールラウンダー

平地、登坂においても優秀な成績をおさめることのできる万能選手。

バランスが良く様々な場面で活躍することができる。従って、エースポジションとしての役割を果たすことが多い。

全体的な能力が高いため総合優勝をしている選手が多い。

 

⒋1 能力値

平地 :★★★★☆

登坂 :★★★★☆

持久力:★★★☆☆

瞬発力:★★★☆☆

 

⒋2 オールラウンダーになるには

オールラウンダーになるにはバランス良い身体づくりと山岳や平地のどちらにも対応できるテクニックを身につける必要がある。従って、ピンク筋を鍛えることを中心としたトレーニングを積む必要がある。

上記に述べた、スプリンターやクライマーはそれぞれの場面の特化型タイプであるがオールラウンダーは両方をこなすことが必要となるため、筋肉のつけ方が難しい。

体重増加してしまうと登坂が大変になってしまうため、体重増加を伴わない筋力アップだ必要です。このような筋力アップは4~5回程度で限界の負荷でトレーニングを行うと良い。

スプリントを行うケースは稀であるため、基本的には瞬発力を高める必要はほとんどない。

 

⒋3 オールラウンダーとして有名な現役選手

アルベルト・コンタドール
ヴィンチェンツォ・ニバリ
クリス・フルーム
アレハンドロ・バルベルデ
イヴァン・バッソ
ライダー・ヘシェダル
サムエル・サンチェス

 

 

⒌パンチャー

パンチャーはスプリンターより小柄な選手でもなることができる。パンチャーはアタックを得意とするため瞬発力が秀でている。また、スプリント力もあるが筋肉量はスプリンターほどないため彼らと比べると軽量であり、それに伴い加速も早い。短いアップダウンの激しい登坂もこなすことができる。パワーを強化するとスプリンターになるので、将来的にスプリンターを目指す若い選手に多い。

 

⒌1 能力値

平地 :★★★★☆

登坂 :★★★☆☆

持久力:★★☆☆☆

瞬発力:★★★★★

 

⒌2 パンチャーになるには

パンチャーは瞬発力が命となってくるため筋肉の収縮を意識したトレーニングを積む必要があります。また、基本的にはスプリンターと同じトレーニングをし、スプリント力もつけていきます。筋肉の全体量を上げていかなければならないため、先天的な体格差によって個人差がかなり出ます。もちろん体格が大きい方が有利な傾向にあります。

ロードレースにおいて自分が出るタイミングが大切であるため、鋭い洞察力や判断力を養っておきましょう。

 

⒌3 パンチャーとして有名な現役選手

フィリップ・ジルベール
ホアキン・ロドリゲス
ペテル・サガン
アレハンドロ・バルベルデ
エドヴァルド・ボアソン・ハーゲン
フィリッポ・ポッツァート
新城幸也
トマ・ヴォクレール
マルツィオ・ブルセギン

 

 

⒍ルーラー

総合的な力があり、平地も登坂もこなすことができるため完走力がある。しかし、平地と登坂どちらにも特化していないため各ステージにおける賞は狙いにくい。非常に身体能力の高いバランス型の選手が多いためアシストとして活躍する。補給食やドリンクをチームメイトに配ったりするなど、目立たないが縁の下の力持ち的なポジションであるため、一部のファンからは絶大な支持を受けている。

 

⒍1 能力値

平地 :★★★☆☆

登坂 :★★★☆☆

持久力:★★★☆☆

瞬発力:★★★☆☆

 

⒍2 ルーラーになるためには

オールラウンダーのように遅筋と速筋のバランス良いトレーニングが求められます。また、アシストとしてチームをけん引するため、チームの状況に応じた的確な判断力を身につけなければなりません。

ルーラーの選手が登坂を鍛えればクライマーになれますし、瞬発力やパワーを鍛えればスプリンターへと転換することができます。

 

⒍3 ルーラーとして有名な現役選手

アンドレア・タフィ
エリック・デッケル
フアンアントニオ・フレチャ
ヤコブ・ピール
ジャッキー・デュラン
イェンス・フォイクト
マルツィオ・ブルセギン
別府史之

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